CL 18-19 vs ナポリ

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はじめに

白熱の試合だったチェルシー戦。終了間際のスタリッジのスーパーゴールで2連敗を避けたリバプール。CLに舞台を変え、次なる相手は今や押しも押されもせぬユーベに次ぐセリエの雄、ナポリ。サッリとの2連戦の後にナポリとは。フィクサーがいるのではと疑ってしまう。さらに後釜がアンチェロッティと、またまたリバプールとは浅からぬ因縁がある人物。結果は果たして。

 

分断

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サッリの下で、世界一美しいサッカーをしてたナポリ。アンチェに代わりどうなっているのか。とりあえずメルテンスがいない。そして2トップ。4-4-2で守備を固めてくるのかと思いきや、全くの見当違いだった。その答えは4-4-2から3-4-3への可変守備。リバプールのビルドアップに対しては左SBのルイが一列上がる。3トップには残りのDFライン3人がマンマークリバプールの3バック化してのビルドアップに対しても2トップ+1枚がプレッシャーをかけるので思ったように組み立てができない。なんとか相手陣内に侵入しても、今度は4-4-2に切り替えてペナ幅に4バック+サイドはSHがカバーする。

リバプールはロングボールに活路を見出そうとするが3トップは完全に封じ込まれる。連戦の疲れからか、中盤の運動量も少なくセカンドボールも拾えない。

ナポリは攻撃時も3バックの形を維持。狙いはアーノルドの前後。クリバリがファビアン、インシーニェ、ミリクにバシバシ楔を入れる。守備時にはサラーをマンマークし完封していたが相変わらずモンスター的な選手である。さらに最終ラインやアランからアーノルドの裏へロングボールも見せることでリバプールのDF陣は困難な対応を迫られた。

 

疲労?

この試合のリバプールは今シーズン見せ続けてきた圧倒的な運動量で前線からプレスバック、中盤で奪取(一部ではサークルディフェンスと言われている)というスタイルを見せなかった。明らかに運動量は少なく、攻撃面でもボビーやマネが中盤まで下がるような動きも無かった。

当然、連戦での疲労が大きい。カラバオ杯ではターンオーバーを行なったものの、チェルシー戦のメンバーからほぼ変更なし。唯一フレッシュかつドリブルで打開を図れると思われたケイタも前半早々に怪我で交代してしまう。クロップとしては、ナポリの作戦は想定の範囲内だったかもしれないが、予想以上の疲労度とケイタの交代でプランが崩壊したという印象だ。

 

おわりに

CB2人とアリソンの活躍でなんとか無失点で耐えていたリバプールだが、後半90分に耐えきれず失点。試合内容からすると妥当な結果に思えた。アンチェロッティナポリは、リバプールを封じるための準備を入念に行ってきた。リバプールのコンディションが悪いことを抜きにきても果たして勝てただろうか。次回アンフィールドでの対決が楽しみだ。

地獄のデスロードで三戦連続で勝ち星を逃したリバプール。週末にはシティ戦。恐らくスタメンを大幅にいじることは考えないと思うが、この試合のコンディションを見ると不安しかない。ただ唯一の希望はアンフィールド。何とか勢いを持って代表ウィークに突入したい。しかしクリバリはすごい!バケモンじゃ!ダイクとのコンビを見たすぎる。