PL 18-19 第6節 vs サウサンプトン

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はじめに

記念すべき第一回!果たして、私の意思はどこまで続くのでしょうか。

リバプールは開幕5連勝で絶好調。アリソンの加入もあってか守備が安定。格下にも取りこぼし無しと、らしくない雰囲気を見せている。この試合ではシャキリが先発。マティプも先発復帰。

対するサウサンプトンは1勝2分2敗と何とも昨シーズンの調子を引きずってそうな気配。得点源となってるイングスはリバプールからのローンの為出場できず。

 

シャキリの登場

リバプールは昨シーズン(というかその前もずっと)、リトリートした相手を崩すということに苦労することが多かった。

理由の1つはビルドアップの単調さ。アンカーを落として3バックにする形は既に使い古された手だが、リバプールのCB、GKにビルドアップ能力が無かったこともあり、とにかくやるんだ!効くかは知らねぇ!と言わんばかりに拘っていた。

しかし、昨シーズンの途中からインサイドハーフがSBの位置まで降りる形や、片方のSBが最終ラインに残る左右非対称型3バックの形などビルドアップに多彩さを見せて、徐々に弱点を克服してきた。

そして、今シーズン、シャキリの登場でビルドアップに新たなパターンが追加。

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ボール保持時のリバプールは4-2-2-2。サウサンプトンの4-1-4-1に対して、2CB+2IHでボックスビルドアップ。ボビーとシャキリがハーフスペースに侵入。中央で数的優位を作ることで相手IHに前に出るか、スペースを埋めるかの選択を強いる。

さらに相手が前からハメにこないと見るや、CBからロングボールをサラー、マネに供給。裏抜けを見せることで相手CBにもプレッシャーをかけ続けた。

 

続くリバプールの猛攻

ハーフスペースで自由を手にしたボビーとシャキリを中心にリバプールが試合を優勢に進める。徐々にサウサンプトンも、スペース埋めて撤退するべき!と対応し始めるが、これで済まないのが今のリバプール。さらなる手は次の2つ。

  1. マネ、サラー⇄ボビー、シャキリの縦のポジションチェンジで裏orハーフスペース狙い
  2. ボビー、シャキリを同サイドに寄せて、ロメウを動かし、サラー、マネがライン間で間受け

こうなると止められないサウサンプトン。前半のうちに3点を献上し、終戦モードとなった。後半はリバプールシャキリを下げて、今期いつも通りの形にシフト。途中、ダイクが負傷交代して暗雲立ち込めるも、むしろゴメスが安心感抜群のプレーを披露。結局3-0で危なげなく試合終了。

 

おわりに

何でも出来ますよ?と懐の深さを見せつけたリバプール。というかまだ底が見えない。シャキリの加入で、新しく解決策を手にして盤石感もある。

奪った3点も、1点目=中盤で奪ってからのショートカウンターで得たCK崩れ、2点目=ボビー、シャキリの同サイド寄せからサラーのポストワーク→ボビーとワンツー裏抜けで得たCK、3点目=縦のポジションチェンジで降りてきたサラーがハーフスペースで潰れて得たFK、と全てセットプレー関連だが、狙っていた形で崩して得られたものだった。

次節の相手はサッリイズムが絶賛浸透中とのチェルシー。全勝対決となるが、今期のプレミアを占う一戦となるかもしれない。リバプールチェルシーのビルドアップに対してどのような策を見せるのか、楽しみにしたい。まぁ、その前にカラバオで前哨戦があるんだけども!笑